2023.11.14

祖父の遺品の中に古いツボはありませんか?

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骨董品

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骨董品の中で最も代表的なジャンルの壺。某鑑定番組でも取り上げられることも多い骨董品です。高額の商品では億を超える査定額が出ることもあるジャンルです。

普段生活をしているうえで壺を購入する機会は少ないと思います。それでも、世界中のオークションで絵画に次いで高額で落札されており、熱狂的なコレクターがいる壺について解説していきます。

 この記事を読めば、なぜ壺が骨董品として活発に取引されているのか、高額で落札されている商品の特徴や壺の種類、世界で一番高額で取引された壺について知ることができます。今後、骨董品として壺を収集する際のポイントや壺ならではの高価買取のためのポイントも知ることができます。

また、屋根裏や物置に眠っている壺にも思いもよらない高額査定がされたこともあり祖父や親のコレクションの中にお宝が眠っている可能性もあるので、この記事を読んで物置にある壺を探してみたくなることでしょう。

壺は縄文時代から現代までの人類の生活や文化を語る骨董品

壺は時代によって材質や形状などに特徴があり、壺には当時の人類が作成した理由や用途によって生活や文化があらわれます。ただ単に実用的な価値以上に文化的・美術的な価値を持つことが多く、壺は世界中の骨董市場で活発に取引されています。また、世界のオークションハウスでは数億円を超える落札価格のついた品物も多くあります。骨董市場で活発に取引されている壺は国内外から美術品としての価値が認められている作品が多くあります。またインテリアとして比較的手入れのしやすくスペースの取らない壺は企業や家庭でも需要があります。

壺の種類

壺と一言で言っても様々な種類があります。骨董としての価値が高く高額で取引されている種類や美術的な価値が高く評価されている種類についてみていきましょう。

花瓶(みずかめ)

切り花を挿して花を飾る際に使う壺です。ガラス製や陶製のものが多く、水がこぼれないように挿し口は狭くされているものが多く、胴部は幅広で足元は倒れないように安定した設計で作られています。表面は花をきれいに飾るために綺麗に文様が描かれており美術的な価値が高いのも特徴です。一輪挿しの作品から花束を飾る大きな作品まであり、高額なものでは12億円を超える落札価格がついたこともある種類です。

骨壺

主にご遺骨を納めるために使われる壺です。古代の骨壺は権力者のものが多く、発見されれば文化的に当時の人類の信仰対象や生活など多くのことがわかるため、大変高い価値を持ちます。飛鳥時代に誕生した骨壺は木製や金属製の作品であり、櫃型や椀形の物があります。明治時代以降は骨壺の形が白並型や切立型の二種類が多くなり大きさも東日本と西日本で大きさに違いがある程度で装飾等はなく、文化的な価値や骨董としての価値はなくなっています。

茶壷

石臼ですりつぶす前の抹茶や保管するための壺です。陶製で作られているものがほとんどであり、中国と貿易を始めた時代に高価な香辛料などを運ぶために中国から輸入されたものがあります。室町時代には茶道などの広まりから備前焼や信楽焼で茶壷が作られはじめ、茶の湯が一般の人々の憧れの趣味となり広まったことで需要が増加しより洗練された作品も多く高額で取引されています。江戸時代には有名な作家が作る高額な作品もあります。

世界で一番高額で落札された壺は乾隆帝に捧げられた壺

某番組で骨董品の評価額が何千万円以上の品などと超高額の骨董品が査定されることがあります。では、世界で一番高額で落札された壺はどのような壺なのか興味はありませんか?それは乾隆帝に捧げられた壺です。中国の清朝時代に作られて芸術に熱心だった6代乾隆帝に献上されたこの壺は、ベインブリッジという小さなオークションで落札されました。この時代の陶磁器には世界中に熱心なコレクターのいる作品で、他の作品も一億円を超える作品も多いです。この壺はイギリスの70代の女性が亡くなった兄弟の遺品整理を行っている途中で発見されたもので価値があるかどうかわからなかったために地元の査定事業者に査定してもらっています。このように価値のわからない壺であっても思いもかけない高い評価を受けることもありますので、一度専門家のいる弊社で査定をご依頼ください。

高額で取引されている壺の特徴は有名作家であるか?希少性のある作品か?

上記で見たように高額で落札された壺は美術品に熱心な権力者への献上品の作品で希少性のある壺でした。

このように世界中のオークションなどで高額で落札されている作品の多くには共通の特徴があります。有名な作家の作品であり、希少性のある作品であるかどうかです。次はこの特徴を深堀していきます。

有名作家

徳田八十吉

九谷焼の陶工の名前であり、初代から現在存命している四代目まで続いている作家です。特に人間国宝に認定された三代目が得意とした色の濃淡だけで作品を仕上げる「彩釉」という技法が有名です。他の九谷焼の作家よりも高温で焼成されている為に色味には深い味わいが出ます。多くの作品を残した三代目徳田八十吉は人気作家であり、箱付き保存状態の良い作品であれば50万円以上の作品もあります。

井上萬二

有田焼の技法である「白磁」の保持者で人間国宝に認定された作家です。後述する酒井田柿右衛門の元で修業時代を過ごし白磁の技法を学び、アメリカ、ドイツ、モナコなどの多くの海外で個展を開き世界中に多くのコレクターがいます。華やかな絵付けを行う有田焼の中で白磁の技法を探求し制作することが特徴的です。箱付き保存状態の良い作品であれば20万円以上の作品もあります。井上萬二氏は現在もご存命であり、今でも作品を作り続けていますので今後の井上氏の評価によって価値は大きく変動していくことが見込まれます。

河井寛次郎

「用の美」といわれる民藝運動で有名になった作家であり、陶磁器以外の作品も多く制作しています。「用の美」とは日本の美の世界に西洋的な美をとりいれた考え方で、無名の作家の中でも職人の手仕事の美しさを再評価しようという運動のことです。初期の河井寛次郎は中国陶磁器を真似て作品を作り、凝った技巧と華やかな美術品としての作品を生み出していることが特徴です。晩年は、日常の中に溶け込む「用の美」を意識した作品を制作しました。箱付き保存状態の良い作品では、10万円から100万円の作品もあります。

酒井田柿右衛門

有田焼の陶工の名前であり、白磁や染付などの作品を多く残した作家です。初代の作品は乳白色の地肌に赤色系の上絵を焼き付ける柿右衛門様式を確立し、ヨーロッパなどの有名ブランドであるマイセン窯でも参考にされている独自の作風を生み出しています。大和絵や花鳥図での作品が多く、鮮やかな色と大きな絵付けができる大型の壺との相性がよく多くの作品を残しています。作品には本人作の濁手と柿右衛門の工房で作られた錦があります。高額で取引されている壺は、当然濁手の作品で、箱付き保存状態の良い作品では100万円以上での取引も多いです。十四代目の柿右衛門の作品は描き込みや幾何学的な文様に特徴的であり、小さい作品でも数十万円以上の高額で査定されることもあります。

高額で取引される壺の目利きポイント4選!

壺が制作された時期をみる

壺の付属品や共箱を見ると作成時期と作者などの目利きの上での重要な内容が記載されています。この共箱の記載内容が壺の査定には大変重要です。江戸時代や明治時代などの壺であれば、美術品としての実用的な価値とともに文化的な骨董としての価値も評価されます。壺は陶磁器であるので他の骨董品よりも破損する可能性が多いです。古い時代の作品はそれだけ現存する作品の数が少なくなり希少性のある作品として高額で取引されています。

壺が生産された国や作風をみる

日本や中国、ヨーロッパなど生産された国によって作風や形、用途に違いがあります。その中でも生産数が少なく現存されている少ない作品は中国の清朝時代の作品が高く評されています。古い時代の陶磁器では時代ごとに特徴的な文様があります。清朝時代の文様には吉祥文様というめでたいもの、縁起の良いものを表した文様があることが特徴的です。歴代の皇帝に献上された作品には吉祥文様を多く描いたものが多く、作品としての美術的な価値の高い壺があります。

修理の有無や金継の有無をみる

壺は陶器の為落としたりぶつかったりすると割れてしまいます。破損してしまうと壺の査定金額は大きく低下してしまいます。そのため、樹脂や金を使った修理するための技法が開発されています。一見では美しく修理されている為わかりづらくなっていることが多いですが、専門家が見れば修理の跡が見つかり価値は著しく低下してしまいます。

入手ルートを見る

壺は世界中に多くのコレクターのいる骨董品です。作品によっては数億円で取引されている品物もあります。模造品や偽物も多く作られてしまっています。その中には、専門家でも間違えてしまうほど精巧に作られている作品もあります。専門家はその鑑定品がどのように入手されたのかを確認します。比較的ヨーロッパの有名オークションハウスで取引された作品は偽物が少ない場合があります。一方中国の市場では模造品や偽物が出回ることが多いです。有名オークションハウスで取引された実績は作品の価値を査定する際のポイントになりますのでわかるのであれば入手ルートも確認しましょう。

壺を手放す際に高額で買い取ってもらうひと手間!

付属品は捨てずに提出する

壺には鑑定書や共箱などの付属品があります。この付属品は壺を鑑定するための重要な証拠であり制作された壺の時代や作者が記載されています。この共箱がついているかいないかで大きく査定金額が変わります。一緒に保存されていた付属品は査定をお願いする際には必ず提出しましょう。

保存状態をよく保ち、傷やひびを付けない

壺は乱暴に扱えば割れたりひびがついたりと壺の価値が大きく下がってしまうことがあります。共箱がついていない作品であっても別のサイズの合う箱に入れて保存しましょう。買取前にキレイに拭くことも大事ですが、丁寧にやわらかい布で拭く程度にしてください。傷やひびが入ってしまうと驚くほど査定額が低下してしまうので注意してください。

勝手に修理はしない

壺を誤って傷つけてしまったり割ってしまったりしても勝手に修理しないでください。金継などの技法は非常に難易度が高く初心者が行うとかえって作品の価値を大きく損なってしまうことがあります。万が一作品を傷つけってしまった場合は、プロの修理事業者に依頼するかそのまま買取事業者に相談しましょう。

なるべく早く売る

壺は紫外線や湿気などの影響で大事に保管していても劣化が進んでしまいます。高額で壺を買い取ってもらいたいならばできるだけ早めに買取事業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

本記事では壺がなぜ骨董品市場で活発に高額で取引されている理由から、需要の高い壺の種類や作家についての情報を見ていきながら、目利きのためのポイントと壺を高額で買い取ってもらうためにするべきことをまとめました。壺は絵画に次ぐ高額で取引される骨董品のジャンルです。その為模造品や偽物が多く市場に出回っています。自分の所有している作品が誤った査定とならないようにポイントを意識しながら依頼してください。この記事がその手助けになれば幸いです。弊社では壺専門の鑑定士も在籍しておりますので、売却をお考えの際はお気軽に弊社にお問い合わせください。

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