2024.01.24
宝石
2024.01.24
翡翠は、日本や中国で愛されてきた代表的な緑色の宝石です。
エメラルドとも似ていてよく比較されることが多い翡翠ですが、エメラルドも翡翠も5月の誕生石としてよく知られており、お守りや魅力を増すパワーストーンとしても人気があります。
翡翠は、中国などのアジア圏で大切に取り扱われている特別な意味を持つ宝石です。
中国では古来より緑色の美しい翡翠が王の象徴とされてきたようです。
日本では、縄文時代からすでに存在していたことがわかっており、装飾品やアクセサリーとして珍重されてきたという歴史があります。
そのため、翡翠は近年になってから日本を代表する「国石」にも選ばれています。
しかしながら、翡翠にも多数の偽物が出回っています。
お持ちの翡翠が偽物だという可能性はかなり低いとは思われますが、お持ちの翡翠が本物であることを証明するには、専門家が鑑定した「鑑定書」が決め手となります。
もちろん、鑑定書などの証明書が査定額にも大きな影響を与えます。
この記事では、翡翠を高く売るために必要な「鑑定」について解説しています。
ご自身が購入した翡翠ではなく、遺品整理などで偶然見つかった故人のコレクションや翡翠の宝石なら、なおさら専門家に正確な鑑定を依頼すべきです。
売却前には鑑定はもちろん、査定も必要です。
その際、鑑定書がなければ査定にも影響するため、改めて「鑑定」を依頼しなければなりません。
翡翠の売却や買取では、鑑定がしっかりとできる専門業者に依頼するのがベストです。
鑑定しないまま、他人に売却するとどうなってしまうのでしょうか?
「安売りして大損する」
「劣化や破損がひどくて返却される」
「後から偽物だと判明する」
といったトラブルが起こり、ご自身だけではなく、買い手やお店にも迷惑がかかります。
本記事では、翡翠のことや翡翠に価値がある理由、翡翠の取り扱いについて、翡翠の鑑定のポイント、無料で利用可能な信頼できる鑑定機関の選び方、翡翠の買取相場などについても詳しく取り上げています。
翡翠に興味のある方はもちろん、これから良質の翡翠を集めたい・売りたい、と考えている方に対しての有益な情報を提供しています。
目次
翡翠は緑色の宝石です。
日本や中国などのアジア圏で緑色の美しい宝石といえば、「翡翠」といった答えが返ってくるでしょう。
特に中国では、王を象徴する「玉」としての特別な石として取り扱われてきた、という長い歴史があります。
この章では、翡翠の歴史や日本での取り扱われ方、価値の高い種類、お手入れに関する注意点について解説します。
緑色の宝石といえば、エメラルドが思い浮かびますが、日本を含めたアジア圏では翡翠の方がよく知られており、歴史も長く、いつの時代でも高い人気がありました。
翡翠は日本の歴史書「古事記」にも記されており、大切に取り扱われてきました。実際には約7000年以上前の縄文時代にも翡翠が存在し、装飾品などとして珍重されてきた、という記録も残されています。
翡翠を大まかに分類すると「硬玉」と「軟玉」の2種類になるでしょう。
「硬玉」は、ジェダイトとも呼ばれており、宝石としては硬玉のみが認められています。
「軟玉」は、ネフライトとも呼ばれています。
翡翠は、硬度は水晶よりも低いとされていますが、靭性(割れにくさ)は、ダイヤモンドなどよりも高く、割れにくい宝石として知られています。
翡翠の鑑定にも共通する話ですが、翡翠の価値の違いを見分けるには何がポイントになっているのでしょうか?
この章では、翡翠の価値は何で決まるのか?いくつかのポイントに絞って解説していきます。
翡翠の鑑定のポイントを挙げると次の3つです。
翡翠には硬玉(ジェダイト)か軟玉(ネフライト)の2種類がある、とすでにご説明しました。
昔の中国では軟玉が「玉」として珍重されていました。
しかし、現在は硬玉だけに宝石の価値がある、と認めるようになっています。
その理由は、硬玉は輝きがより美しくなる「翡翠輝石」を主成分としているからです。軟玉には翡翠輝石が含まれていません。
翡翠の場合は、硬玉と軟玉とは全く別の鉱物組成をしているからです。
翡翠には、緑色以外の美しい色も豊富で、カラーバリエーションを楽しむことができます。
緑色の翡翠は、明度も艶も素晴らしく、澄み切ったグリーンが主な特徴です。
このような素晴らしい緑色の翡翠は、「琅かん(ろうかん)」や「インペリアルジェード」と呼ばれ高い価値が認められています。
その他、紫色がよく出た「ラベンダーヒスイ」などにも人気があり、高価査定がついています。
赤、ピンク、青、黃、オレンジ、黒、白など、翡翠は色の種類が大変豊富です。
翡翠の最大の産出国は、ミャンマーです。
しかも、ミャンマーの翡翠は、翡翠輝石の含有率が高く、透明度や艶などが特別に優れているため、世界で最も高品質の翡翠を生み出していると考えていただいていいでしょう。
ミャンマー以外では、日本、ロシア、カザフスタン、トルコ、グアテマラなどでも翡翠を産出しています。
翡翠は宝石やアクセサリーとして身につける方が多いわけですが、普段のお手入れをしっかりとしていれば、使えば使うほどに輝きが増していきます。
元々割れにくい上に、傷もつきにくくもあるため、神経質になるほどではありませんが、必要なお手入れを普段からしっかりと行い、丁寧に取り扱うことで美しさや魅力といった高い価値をいつまでも保持することができます。
翡翠を使用したアクセサリーは、マメに身につけることで表面についた僅かな脂分によるワックス効果によって光沢が増すようになっています。
ワックス加工された翡翠のアクセサリーもありますが、皮膚の脂分にもワックスの役割があるため、翡翠は身につけて使えば使うほど、輝きにも磨きがかかっていくということです。
翡翠は、モース硬度が低めで、水晶よりも低いとされています。
モース硬度は、ひっかき傷がつきやすいかどうかということを示しています。
つまり、翡翠は水晶よりも傷がつきやすい宝石です。
表面に傷がつくのを防ぐには、セーム革や柔らかい布を使って丁寧に汚れやホコリなどを拭き取り清掃してください。
また、他の宝石や貴金属と分けて保管することも、翡翠につく細かい傷を防ぐ方法のひとつです。
翡翠の無料鑑定・査定を行う買取店は探せば数多く存在します。
しかし、翡翠は偽物も多いので、目利きのできる専門の鑑定士に正確な鑑定を依頼した方がいいでしょう。
無料で鑑定してもらうには、翡翠専門の買取店での相談をおすすめします。
翡翠は、帯留やかんざしのような和装小物でよく見かけます。
そのため、アクセサリー、美術品、着物、和装小物を多数取り扱う買取店で鑑定してもらうといいでしょう。
このような買取専門店は、翡翠の宝石や骨董品なども同時に鑑定・買取しているからです。
また、どのような買取方法であっても差がなく、鑑定士・査定士が同じ判定基準で適正価格を提示するところを選んでください。
電話やメールでの簡易鑑定・簡易査定はもちろん、無料相談や無料質問なども受け付けている買取店もおすすめです。
もちろん、成約までの手数料が全て無料であることが前提です。
翡翠や翡翠製品に関しても、店頭・宅配・出張買取などの複数の買取方法の中からご自身の希望に合わせた買取方法が選べる買取店がおすすめです。
但し書きが多く、わかりにくいところは避けた方がいいでしょう。
買取店の中でも大手のチェーン店は、実店舗やオンラインにおいてもやはり知名度の高さによって、高価査定で買取しても、海外への販売チャネルも豊富で、自社でオークションを開催するなど、さらに高値で販売できる強みがあるからです。
翡翠の買取相場の一例をご紹介しておきます。
重量(ct) | 色 | カット | 買取額の目安 |
4.7 | グリーン | カボション | 12万円 |
12.8 | ラベンダー | カボション | 5万8千円 |
13.7 | グリーン | カボション | 92万円 |
55.7 | グリーン | 帯留め | 30万円 |
ヒスイ海岸(新潟県糸魚川市)
新潟県にある「糸魚川海水浴場」には、ヒスイの原石が拾える「ヒスイ海岸」があります。
ヒスイ海岸の場所は、「糸魚川海水浴場」から富山県朝日町の「宮崎・境海岸」まで続く海岸です。
翡翠のほか、メノウ、ガーネットなどの珍しい石が見つかることがあります。
実際に手にとって見ることができるだけではなく、お近くの糸魚川市にある「フォッサマグナミュージアム」などで、拾った石の無料鑑定(鑑定券が必要)も行われています。
翡翠の原石を採ることは禁止されていますが、川を流れてきて海岸に打ち上げられた翡翠は、お土産や飾り物として持ち帰っても構いません。
本記事では、
「翡翠の鑑定は信頼できる買取店での無料鑑定がおすすめ!売却や査定での注意点などを解説!」と題して、翡翠について詳しくご説明しました。
お持ちの翡翠の宝石や翡翠製品の鑑定が必要な場合は、信頼できる翡翠専門の鑑定士の他、良心的な宝石の買取店などに正式な鑑定を依頼してください。
これから翡翠のアクセサリーや宝石を収集しようと考えている方も、別の翡翠のアクセサリーや宝石が欲しくなって手放そうと考えている方も、翡翠の鑑定・査定・売却を検討しているなら、ぜひ弊社にもお問合せください。