2023.11.20

買取可能 おすすめの掛け軸「大津絵」とは その魅力を解説

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掛軸

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掛け軸を現在、所有しているという方々は、査定してもらうことで高額買取を期待することができます。

それは、掛け軸には、高いお金を出しても欲しいと思うような魅力が存在しているからです。

一方で他のアートと比較しても、掛け軸のどこにそんな魅力が存在しているのかわからない……という方々もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、買取価値のある、おすすめの掛け軸「大津絵」について解説したいと思います。

掛け軸のことがわからない……という方々も、この記事をキッカケとして掛け軸の魅力を知ることができれば幸いです。

買取価値のあるおすすめ掛け軸 「大津絵」とは

おすすめしたい買取価値のある掛け軸は「大津絵」と呼ばれるものです。

掛け軸には、「画」や、「書」、「書画」のものがありますが、大津絵は、画にあたる掛け軸です。書よりは画の方がインパクトがあってわかりやすい……と思う方々も多いことでしょう。書になるととたんに身構えしてしまう方々もいます。

実際問題、そんなに掛け軸を前にして身構えする必要もないのですが。もっと素直な気持ちで掛け軸と向き合ってみてはいかがでしょうか。そうすることで、もっと日本文化にも精通することができ、広い世界観で世の中を見回すことができるようになるでしょう。

大津絵と言えば、なんだか漫画のような感じでもあり、気楽に向き合うことができます。

一方で、とても歴史性もあります。大津絵は名前が示す通り、滋賀県大津市が名産とされている画です。

江戸時代には、大津絵は既に存在していたと言われています。漫画チックな大津絵も、もともとは宗教画として仏様などをモチーフとし、信仰の流れで描かれていました。

大津絵の掛け軸は、東海道を旅する人たちがお土産にしたり、お守りにしていたようです。

また、大津絵には、キリシタン弾圧の時代、仏教徒である証明として懐に一枚持っていたという歴史も存在していたようです。ですから、大津絵のはじめの頃は、仏教画ばかりが目立っていたのですが、やがて段々と世俗的なものが登場するようになります。お祭りの様子のものであったり、人生教訓、社会風刺……などと言った様々な画が大津絵には登場しています。

槍持ち奴

高価買取を期待できるおすすめの掛け軸大津絵には「槍持ち奴(やりもちやっこ)」があります。槍持ち奴(やりもちやっこ)という大津絵は、なんだか鬼のようなおじさんが扱われていて、ユニークさを感じる掛け軸です。

こんな掛け軸が床の間に飾ってあれば、外から入り込もうとする悪者は、怖気ついてすぐに退散してしまうのでは……と感じてしまいます。

そうかと言って、住んでいる人間もおびえてしまうような恐怖感でもなく、親しみのあるキャラです。

槍を担ぎ大名行列をリードするおじさんは、何よりも大名の偉さを誇示するためにあたりを睨みつけ、威圧し、練り歩くことが仕事なのです。本来全然怖くないおじさんであっても、ここぞとばかり、怖い顔をして相手を威圧しようと思っているのでしょう。

そして、その時代、おじさんの威風堂々とした立ち振る舞いは民衆たちの憧れでもあったようです。これは、「大津絵十種」というものに選ばれている人気の絵です。

瓢箪鯰

「瓢箪鯰(ひょうたんなまず)」もおすすめしたい買取価値のある大津絵の掛け軸です。

瓢箪鯰(ひょうたんなまず)の掛け軸では、なまずを抑え込むような感じで、ひょうたんが上から押し付けられています。

しかし、ヌルヌルしているナマズに対して、ひょうたんごときで押し付けることは可能でしょうか……。おそらく、そのアイデアは決して成功できないでしょう。

この瓢箪鯰(ひょうたんなまず)で、それをしようとしているのは、サルです。サルは、無理なことを全然無理だと思わず、既に実行してしまったようです。このことを、私達は、猿知恵と言います。人間様であればもう少し考えて実行に移すことでしょう。人間の方が、サルよりも全然理知的です。

しかし……。時として人間たちもサルのように、無理だということをわかっていたとしても、挑戦してみることに意味があることもあります。人間は、頭の中で既に考え、結論を導きやめてしまうから、結果新しい発見にもたどり着くことができず、いつもマンネリ化した世界に停滞しているだけなのかもしれません。

このおすすめの大津絵は、難しい人間関係であっても所詮無理……とすぐに切り捨ててしまわず、一番いい解決方法へと導く「諸事解決」という御利益のあるお守りとしての用途が存在していたようです。

他にも、ナマズは地震を起こす……と言われているのですが、そのようなナマズと縁を結ぶことによって「災害除け」としての効果をもたらすことができたり、さらに、漁師さんであったり、魚屋さんの商売繁栄の効果も。瓢箪鯰は、随分重宝する大津絵です。

高額買取査定のおすすめの掛け軸大津絵の魅力とは

高い買取査定のおすすめの掛け軸大津絵は、江戸時代、浮世絵と並んだ二大民画とも言われていました。軽くて、持ち運びのしやすいおみやげとして東海道大津宿で人気でした。

ユーモラスで風刺のきいた絵図は、ここぞとばかりのびのびと描かれています。実際に大津絵は、海外でも高く評価されて、ピカソやミロらも大津絵のコレクションがあったと言われています。また、松尾芭蕉の句には、「大津絵の筆のはじめは何仏(なにぼとけ)」というものがあります。

大津絵はいつも一般大衆に親しまれた絵画であり、世俗画や戯画が増え、平和な時代においては、美人画が出回り、世相が動く時代においては武者絵が多く出回りました。おすすめの掛け軸大津絵は、実際問題、名前がない職人が描いた画であり、その作者が特定できる訳ではありません。 

また、型紙などを使用して、分業によってスピーディーに描かれています。当初、このような大津絵には、芸術的価値は存在せず、あくまでも庶民たちのおみやげとしての利用価値にすぎませんでした。

大津絵は、海外で高い評価を得る

大津絵は、やがて海外からも高い評価を得ることになります。

たとえばシーボルトは、愛用する旅行ガイドブックに「Ootsue」と書くほど大津絵に注目していたようです。明治政府に招かれて来日する美術史家のフェノロサも、大津絵をコレクションしたと言われています。

そして、有名な画家ピカソも大津絵の「猫と鼠」を所有し、ジョアン・ミロも大津絵に魅了された一人だと言われています。

大津宿場の名物となる

仏像であったり、仏画というものは一般大衆にとってなかなか買うことができない高価なものでした。ですから、一般大衆が手軽に手に入れられる信仰の対象物として、名のない絵師らがスピーディーに、安価で描いた大津絵にも充分需要が存在していたのです。

やがて、時代は変わり東海道で旅する人が急激に増えることになります。

大津は、そもそも京都への出入り口にあたる場所であり、東海道有数の宿場町なのです。日本の中でも、有数の人通りの多い地域でした。当時、大津絵を販売するお店が何件も並び、軽くて、安くて、ちょっと珍しい……という理由より、大津絵は旅人たちの手軽なおみやげとしてとても人気になります。

武士も町人も、大津絵に注目した時代であり、あっというまに、大津絵の人気は、全国に広がることになります。

次第に人気が下火になる

大津絵には「大津絵十種」と呼ばれる代表される画題があります。

江戸後期に、多数ある絵種の中から代表的な画題十種が確定され、護符としての効能が唱えられました。

画題十種は、ざっと以下の通りです。

「藤娘」は、良縁縁結びとしてのご利益を期待することができます。

「鬼の念仏」は、子供の夜泣きやら、魔除けにいい効果があったようです。

「雷公」は雷除けのお守りです。

「外法大黒」は、無病長寿のためのお守りです。

「鷹匠」は、五穀成就を願うお守りです。

「座頭」は、倒れぬことを願ったお守りです。

そして、既に紹介しした「瓢箪鯰」も大津絵十種のひとつです。

「槍持奴」も大津絵十種のひとつです。

「弁慶」は、身体剛健、火難除けのお守りです。

「矢の根五郎」は、悪魔退治のためのお守りです。

このようにして、大衆に広く浸透した大津絵なのですが……、明治時代に入って開通する鉄道によって、東海道を歩いて旅する人たちが急激に減少してしまったため、大津絵自体もおのずと減少してしまうことになります。

しかし、それでも絵師たちが伝統を守って伝えることで、昭和の民藝ブームであったり、平成の伝統工芸品の再評価を経て現在に至っています。

近年では海外で大津絵展が開催されるなど、再評価の波も見ることができます。

高額買取できるおすすめ掛け軸大津絵の特徴

高額買取できるおすすめ掛け軸大津絵には、以下のような特徴があります。

ユーモラスな表現方法

大津絵には、ユーモラスな表現があります。大津絵なら、ふと笑ってしまうような絵にも出会うことができるでしょう。大津絵はおみやげとしてどのエリアの人たちにも受け入れられるように、神仏であったり、人物、また、鬼や猫、ねずみなどと言った動物をモチーフとしていました。

誰もが知っているモチーフを使用してユーモラスに人間風刺をするのがおすすめ掛け軸大津絵の特徴です。一見庶民的であり、にんまり笑える入り込みやすい絵なのですが。それでも大津絵の中には、チクリと鋭い皮肉やら深い教訓が秘められています。

人の愚かさであったり、滑稽さを表現する風刺画というものは、時代が変わっても普遍的であり、充分現代社会にも通じるものがあります。それも未だ大津絵の掛け軸の人気が普遍で高額買取が可能である理由です。

道歌

「道歌」とは道徳的な教えをわかりやすく読み込んだものです。そして、大津絵の多くには道歌が添えられています。覚えやすくて、心に染みとおる道歌は古くから日本人に親しまれてきました。

例えば、鬼が大黒様に迫る「福は外」の大津絵には、「我といふ心の鬼がつのりなば 何とて福が内にいるべき」「福は内 鬼は外かもいざ知らず 鬼が内やら福が外やら」といった道歌が添えられています。そこには、外面ばかり体裁を整えている人間への皮肉や戒めが込められています。

ひとつひとつに意味があって、最初は適当に見ていても、やがてじっくり鑑賞してしまうのが大津絵の魅力です。

色合いはシンプル

また、色合いがシンプルであることも大津絵の特徴のひとつです。大津絵は、一般大衆の誰もが容易に手に入れられる土産物であるため、安い価格で売る必要がありました。

安く売るためには、やはりスピーディーに、大量に描き上げる必要があります。そのために、大津絵に工夫されたのが画材です。

大津絵には、リーズナブルで大量に入手できる泥絵の具を使用。さらに、使用するのはどの絵柄でも7色程度であって、絵師の熟練したスキルで簡易でありながらも、のびのびとした線で仕上げられていきました。

たとえば、鬼の顔などを塗る朱色は訛りを原料とする「丹」で、安価だったため多くに使われていました。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、高額買取価値のある掛け軸の種類のひとつとして、「大津絵」を紹介しました。

大津絵は、とてもわかりやすい絵柄であって、ちょっと見ただけでもユーモラスな印象を受けることができます。

しかし、そのユーモラスな絵の中にも、風刺や教訓が込められていて、現代社会に生きる私達も、それらに共感することができます。

現代のお家でも、床の間に大津絵の掛け軸を飾ることで、幸せな暮らしが守られることでしょう。

そんな大津絵の掛け軸は、現在、海外からも注目度が高く、想像している以上の買取額になることがあります。

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