2023.11.22

写真家 森山大道の力強い作風の魅力と買取査定・売却について紹介」

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森山大道(もりやまだいどう)は、デザイナーから転身した異色の写真家です。モノクロの力強い黒を活かした作品が多くの人の目を惹きつけます。

写真の粒子をあえて荒くし、激しくブレを作り、ボケた作風にして「アレ・ブレ・ボケ」を特徴とした芸術的な写真が魅力となっています。自ら「僕は街頭スナップ写真家だ」と言い、街頭を切り取るように、印象的な作品を残しています。

200冊以上の写真集や本を出していて、世界から注目されている写真家です。

森山大道の作風の魅力を紹介し、買取査定・売却についても見ていきますので、参考にしてください。

森山大道とは

1938年大阪府池田市生まれで、高校中退後、フリーの商業デザイナーとして事務所を構えています。その後、写真家岩宮武二のスタジオにアシスタントとして入ったことから写真家に転身。

その後、ハッセルブラッド国際写真賞、ドイツ写真家協会賞、朝日賞、毎日芸術賞、日本写真協会作家賞などの多くの賞を受賞。アメリカ、イタリア、イギリス、フランス、オーストリア、ベルギー、ドイツ、中国、スペインなど海外でも高く評価されていて、多くの個展が開かれている写真家です。

モノクロの力強い作風に多くのファンが国内外にいて、長い間にわたって注目されている写真家です。

森山大道の特徴・魅力

森山大道の特徴の一つは、デザイナーから写真家へ転身した点と言えるでしょう。岩宮武二のアシスタントとなった後にフリーのカメラマンになっています。「カメラ毎日」の「にっぽん劇場」シリーズの写真で、日本の特徴的な姿をモノクロで印象的に撮影しているのが有名です。

「僕は街頭スナップ写真家だ」といった特徴がこれらの写真集に出ています。彼は60年間街を撮り続け、80歳を超えていますが、東京・新宿の街を始め、日本全国、また海外のスナップショットを撮り続けています。

特に自分の性格と新宿のどこかいかがわしい雰囲気が似ているとも言い、よく新宿を撮影している写真家でもあります。

ただ一方で、「どの街を撮っても基本は変わらない。自分の欲望と街の欲望が交差した瞬間に撮る。日本にいようと外国にいようと、街にカメラを向ける姿勢に大きな違いはない」とも言っています。その場所の今を撮るのが基本姿勢です。

「三沢の犬」で有名な、狙わずにその瞬間を切り取る迫力

森山大道の作品では、特に青森県三沢市で野良犬を撮影した「三沢の犬」が有名です。1971年に青森県の米軍基地の街、三沢で犬を撮っています。たぶん米兵が捨てた野良犬をパパっと2~3枚撮ったと言われていて、胡散臭い顔をして、じろっとこっちを睨みつけてきた表情を切り取ったと言われています。その瞬間の野良犬の表情がとてもインパクトの大きい写真です。

この写真のように、現場で何気なく撮ったものを現像すると驚きがあって、それをそのまま作品にすることが多いようです。また、撮った後にトリミングをすることも多く、デザイナーであった経験からもそのようにすることが多くなっています。

森山大道の写真は、自分の手などを題材にすることも多く、ぱっと見て面白かったら、一瞬で撮るのが基本です。例えば「手」という作品では、池袋にある仕事場のベランダの向こうに新宿の街並みが見えたから撮ったという作品です。深い意味を最初から狙って撮ったわけではなく、今、目の前にあるもの、これから会えるかもしれないものに興味を持って撮るというのが森山大道の写真です。

世界の破片を切り取っている魅力があり、その生きた瞬間の迫力があるため、見るものを魅了します。

そんな森山大道の性格は、多くの人から優しいと言われているのも魅力です。どんな困難な状況でも、写真と向き合って、人間や街、世界のいい面、悪い面そのまま、瞬間を切り取る純粋な写真への姿勢が、多くの人の心を強くつかんでいます。

森山大道の経歴を紹介

1938年大阪府池田市生まれ

1958年高校中退後、フリーの商業デザイナーとして、大阪市中央区平野町に事務所を設立

1959年岩宮武二のスタジオにアシスタントとして入る

1964年フリーの写真家として独立

1967年に「カメラ毎日」での「にっぽん劇場」などのシリーズで日本写真批評家協会新人賞を受賞。

「アレ・ブレ・ボケ」の作風を特徴にした作品で、世界中の展覧会に多数参加しています。

「森山大道展 Ⅰ.レトロスペクティヴ1965-2005/Ⅱ.ハワイ」(東京都写真美術館、2008年)、「オン・ザ・ロード 森山大道写真展」(国立国際美術館、大阪、2011年)、「William Klein + Daido Moriyama」(テート・モダン、ロンドン、2012-13)などがあるほか、カルティエ現代美術財団(パリ)、サンフランシスコ近代美術館などでも個展を開催しています。

日本だけでなく、海外でも高く評価され、アメリカ、イタリア、イギリス、フランス、オーストリア、ベルギー、ドイツ、中国、スペインなどでも個展を開いています。

受賞歴としては、「第44回毎日芸術賞」(2003)、「ドイツ写真家協会賞」(2004)などがあります。

森山大道の作品

60年間国内外の街を撮り続けてきたため多くの写真があります。特に有名なものを紹介します。

・「三沢の犬|1971年」

米軍基地の街、三沢市で撮られた強烈な印象を残す野良犬の写真です。モノクロの迫力、黒の迫力を感じます。一度見たら忘れられないような森山大道らしい作品です。世界中で展示されている有名な作品となっています。

・「手|Daido Moriyama Terayama 2015年英語版・2016年日本語版」

森山大道の畏友でもある寺山修司のエッセイ集「スポーツ版裏町人生」をイメージして編集された写真集「Daido Moriyama Terayama」に収録されています。森山大道さん自身が手をかざしていて、背景に新宿の風景が見えている構図が印象的です。

・「SAINT LAURENT SELF 01: DAIDO MORIYAMA|2018年」

サンローランのクリエイティブ・ディレクターであるアンソニー・ヴァカレロによるアート・プロジェクト「SELF」に森山大道の写真が起用されました。「東京の夜」をテーマにした、新宿・歌舞伎町の街での男女の写真となっています。他にも過去に多くの東京の街の写真がパリでの展示会で発表されました。

森山大道の写真集

・「にっぽん劇場写真帖|1968年」

1968年のデビュー写真集です。森山大道の「アレ・ブレ・ボケ」の作風が注目された写真集となっています。

当時の写真家からは批判を受けましたが、代わりに多くの若者から支持を得た写真集です。この写真集は、コレクターの中で高額買取査定となっています。日本写真批評家協会新人賞を受賞しています。

・「写真よさようなら|1972年」

1972年に出版された写真集で、「アレ・ブレ・ボケ」の極致とも言われるほど、何が写っているのかすらわからないほど、破壊的な写真集です。その分デザイナーだった特徴もある、アート性が高い写真集とも言えます。

本人にとっては長いスランプに陥っていた時期ともなっていますが、貴重な写真集です。

・「犬の記憶|1984年」

路上をうろつく犬に自分自身を例えた「犬の」シリーズの最初に出版された写真集です。

アサヒカメラでの連載をまとめたテキストと、写真図版からなる写真集で構成されています。

この他にも「犬の」シリーズの写真集があり、「犬の記憶終章」「犬の時間」、「犬と網タイツ」などがあって、森山大道の特徴的な写真集となっています。

作品が見られる場所を紹介

東京工芸大学芸術学部 写大ギャラリーには、1000点ものプリントがあっておすすめです。

1976年の写大ギャラリーでの展示会の際に運び込まれた「にっぽん劇場写真帖」や「写真よさようなら」など、1960年代から1970年代における森山初期の代表作のプリント約1000点を、展覧会終了後に一括して収集しています。また、森山大道自身が東京工芸大学客員教授になっています。

また、金沢の私設美術館「KAMU kanazawam」の4番目の施設「KAMU L」にも作品が常設されています。金沢の中心部にあるとおりゃんせ KANAZAWA FOODLABOにオープンした「KAMU L」では、「KAMU kanazawa」のコレクションの森山大道のインスタレーション作品「Lip Bar」を公開しています。

小さなバーの内側を唇の写真で全て覆い尽くすというインスタレーションとなっています。森山大道の世界に浸れるでしょう。こちらは、モノクロとは違い赤い唇がとても印象的です。また、今後も定期的に、写真集にフォーカスしたプログラムが企画されていて注目されている美術館です。

森山大道の作品の売却は可能?買取査定はどのくらいなのか

森山大道の作品では、特に「三沢の犬」が高額な買取査定となっています。ロンドンのオークションハウス・フィリップスで約300万円で落札された実績があります「Smash-up from アクシデント」も300万円超えで売却されています。200冊以上の写真集・本も出版していて、世界中にファンがおりその人気が窺えます。

最近ではユニクロUTとのコラボでも若者のファンを増やしています。

20~30万円、物によっては100万円を超える高額な買取査定が付くものもあり、有名な写真集に紹介されている作品は売却時に高額買取査定が付く傾向となっています。

ゼラチンシルバープリント、シルクスクリーンなどそれぞれ様々な印刷方法が用いられているでしょう。

まとめ

デザイナーを経て写真家になった森山大道について紹介しました。「アレ・ブレ・ボケ」という特徴は、写真家としてはとても異色なものと言えます。しかし、モノクロの世界、黒が印象的な写真からは、とても強いインパクトを受けるため、世界中に多くのファンがいます。

60年という長きにわたって、いつの時代も街頭スナップ写真家として在り続けた森山大道です。日本の新宿を中心に世界の様々な街を撮っています。今を切り取る、瞬間を切り取る写真は、多くの人に強い印象を与えていると言えるでしょう。

そして、世界中にファンがいる写真家ですので、売却の際の買取査定が高い作品も多くなっています。また、若い人にも注目を浴びていますので、売却の際にはこれからもますます買取査定の金額が上がっていくでしょう。今を切り取っている写真のため、これからも鮮明な記憶として、価値を増していくことが考えられます。

今、高額で買取査定をしてもらえる所を探すのも良い方法ですし、もっと高く売れる状況を待って売却をすることも可能です。

ぜひ、紹介した森山大道の魅力をよく知った上で、買取査定と売却について検討されることをおすすめします。

買取査定と売却について悩まれる場合は、お気軽に弊社にお問い合わせください。

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