2023.11.22

山口藍の描く現代の美人画の魅力と買取査定・売却について紹介

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山口藍は、アクリルを用いてふくらみのある特徴的な支持体に絵を描いている画家です。磁器や木やパネルなど様々な素材にアクリルで描かれる絵が特徴となっています。現代の美人画を描いている画家、版画家と言われ、遊女として暮らす少女を描き続けています。繊細で壊れやすく、同時に強さも持っている少女たちをしなやかに描いているのが魅力です。

その独特の世界観を持っている山口藍の魅力について紹介します。

山口藍の作品の買取査定・売却についても可能かどうかを紹介しますので、参考にしてください。

山口藍とは

山口藍は、平面ではなくふくらみのある磁器や貝や木やふとんキャンバス、和紙などの様々な素材にアクリルで絵を描いています。「とうげの茶や」を舞台に、遊女として暮らす少女の姿を繊細な線と配色で描いているのが有名です。日本的な江戸期の文化や風俗を描写しながら、少女たちの日常や情景を優しく描いています。

とても女の子らしい絵を描き、きれいな線で描いているのですが、どこか遊女としての儚さ、芯の強さがある作品が魅力と言えるでしょう。遊女の日常を描きながら、かわいらしくもあり、しなやかに生きている少女を長年にわたって描き続けている山口藍です。

ふとんキャンバスなど様々な支持体素材へ描く独自性

山口藍は、女子美術大学芸術学部工芸科の織専攻という経歴の持ち主です。大学では「染」「織」「刺繍」「陶」「ガラス」の5分野を専門的に学び、その後山口藍は「織」を専攻しています。「織」では、絣・手紡ぎ・繊維造形・天然染料を学んでいます。

そして、ふとんキャンバスというふとんの生地、毛布や綿布でできている柔らかなパネルに描くようになります。このような柔らかな支持体に描く手法は、彼女ならではの魅力と言えるでしょう。

彼女は磁器や貝や木やふとんキャンバス、和紙といった様々な支持体に、遊女の絵を描いています。それらの支持体の素材との組み合わせを楽しんでいるのが特徴と言えるでしょう。支持体との組み合わせによって、線や色がどのように変わっていくのかということに挑戦しているとも言えます。多種多様な支持体の素材を活かしながら、作品作りが行われています。

山口藍の作品は、モノクロで描かれたものもあれば、磁器に青で描いたものがあったり、ふとんキャンパスにきれいな配色で描いたものがあったりと様々です。貝殻に描き、周りを古裂で花びらのように飾った作品もあるなど、使われる素材の魅力も堪能することができます。

山口藍の作品の特徴と魅力

山口藍は「ただひたすら美しいと感じられるものが作りたい」という想いを持って作品を作っています。長年にわたって遊女の少女を描き続けている人物です。

江戸時代の文化や風俗を描く琳派の日本的な美しさを継承して遊女を描き続けていると言えるでしょう。日本古来からの美人画を、新しいスタイルで描いている芸術家だと言えます。美人画によって、女性のエロティズムを表現するというよりも、遊女の儚くて美しい姿、そしてどこか強さを持った姿を描いているのが魅力です。

なぜ、多くの遊女、しかも少女を描くのか、少女としてのかわいらしさを描くのかですが、彼女の絵には、かわいらしい絵でありながら、凛とした青い目が描かれています。かわいらしい絵なのですが、目だけは力にあふれていて、何かを常に見つめている、訴えている視線が感じられます。柔らかく描かれた髪の毛の線とは対照的な強い視線が特徴です。

儚さと強さが同居している美しさがあるのが魅力と言えるでしょう。

また、支持体が平面でなく、円形になったものに描くことが多いのですが、中央にではなく、端に寄せて描くことが多いのも特徴です。支持体の形を彼女らしい感性で捉えて、個性的な構図にしています。一つ一つの作品の構図がとても個性的で、目を見張るものがあります。

こうした様々な挑戦をしている山口藍は、若くして活動の場を海外に広げているのも特徴です。世界でも早くから注目されていて、魅力がよく知られている芸術家です。1995年に山口藍と作家の林真吾、新田優子の3人で「ninyu works(ニニュワークス)」という個人的なユニットを結成。アーティスト活動として、個展などを早くから海外で多数行うなど、活動的な一面も見せています。

山口藍の経歴を紹介

1977年東京生まれ

1999年女子美術大学芸術学部工芸科(織専攻)を卒業後、ninyu works(ニニュワークス)というユニットを結成して本格的な活動を開始

2000年~現在までほぼ毎年の個展やグループ展を国内外で開催

2002年アメリカのロサンジェルスとニューヨークで個展を開催し話題を呼ぶ

2003年化粧品ブランドのSHU UEMURAとコラボレーションした「シュウウエムラ・クレンジングオイル・リミテッドエディション」が発売され話題になる

2010年9月これまでの活動の集大成といえる初の作品集「ほがらほがら」を発表、「山口藍 版画」展も開催

2012年「Kamisaka Sekka: dawn of modern Japanese design」(ニューサウスウェールズ州立美術館)を開催

2014年「大古事記展―五感で味わう、愛と想像の物語」(奈良県立美術館)開催

2018年個展「今と古ゝに」(ミヅマアートギャラリー)で実施

絵画だけでなく、立体、版画など様々な作品を作って多くの個展、展覧会を精力的に開催しています。

山口藍の有名作品

様々な支持体の大小の作品がありますので、紹介します。

・「ひま|2007年」

小さなサイズの作品で、はまぐりの貝殻にアクリル絵の具で描いた作品です。寝そべる少女の顔だけが切り取られて描かれています。貝の周りを日本の古裂で花の形にかたどったかわいい作品です。平安時代の「貝合わせ」という遊びに由来する作品となっています。

貝合わせで閉じられる貝に退屈な少女の姿が描かれているのが特徴です。周りの花の古裂のかわいらしさと相まっていろいろ考えさせられる作品です。閉鎖された場所にいる遊女とも捉えられる作品と言えるのではないでしょうか。

・「月はかくれた|2011-2012年」

山口藍らしいふとんキャンバスに描かれている作品です。複数の支持体を組み合わせてパズルのように作られた作品です。パズルがきれいに組み合わされていて、それぞれに少女が描かれているため、多くの少女が集まった作品となっています。

裸体に腰履きという遊女の姿を描いていますが、描き方も色彩もかわいくて美しいため、サイケデリックな現代風の雰囲気を出しています。また、多くの少女が描かれていますが、どの少女も視線が異なる方向を見ているため、多くを表現している作品と言えるでしょう。

・「したぎえにきえる花|2012年」

ふっくらした円形のふとんキャンバスに、アクリル絵の具を使って描いています。少女が隅に寄せて描かれているのが特徴です。エンボス加工された生地に描かれているため、遊女の少女の絵に少し立体感があり、リアルで柔らかい雰囲気を醸し出しています。

・「あなたの歌|2018年」

東京での個展「今と古ゝに」で展示された作品で、木にアクリル絵の具で遊女が描かれている珍しい作品です。「ブビンガ」という木の形に合わせて、少女が妖艶に描かれています。

カリンや唐木を支持体とすることが多いのですが、硬くて珍しい熱帯アフリカの広葉樹の「ブビンガ」の木を使用しています。個性的な木で、木目がはっきりしている特徴を活かした作品となっています。木目を活かして、少女の髪から立ち上るような模様や色は、おぼろげで不思議なイメージです。存在感が強い作品と言えます。

作品が見られる場所を紹介

山口藍の作品が見られる場所としては、東京のミヅマアートギャラリーに多く所蔵されています。こちらで、多くの個展や二人展も開催されています。

「また会う日に|2019年」「日のせつな|2019年」などが東京のミヅマアートギャラリーにあります。磁器に描かれた繊細な作品や儚い遊女の姿が描かれたものなどがあります。

「あなたの歌|2018年」の「ブビンガ」の木に描かれた作品も所蔵されています。個性的な作品ですので、実際に見てみるといいでしょう。大きさが38cm×39cm×2.2cmある作品となっています。

小さめの作品から大きなパネル作品まで様々な作品がありますので、いろいろ楽しむことができる作品が多くなっています。

山口藍の作品の売却は可能?買取査定はどのくらいなのか

山口藍の作品の売却についてですが、若い頃から活躍の場を海外に広げていたため、国内外で人気が高く、買取査定も高額となっています。

20代半ばから国内外のオークションに出品されていて、買取査定額の予想以上の額で売却されることが多い傾向です。また、将来的にも高い買取査定となることが見込まれている作家と言えます。

日本のトップギャラリーの一つミヅマアートギャラリーで取り扱っている作家ということからも評価や売却時の買取査定が高くなっているでしょう。

また、山口藍の作品には絵画、版画、立体など多くの作品があり、支持体の種類も豊富なためいろいろ集めてみたくなります。特に版画作品は展示や保管がしやすいサイズで、お手頃です。人気のため、売却にもおすすめです。額装込みで7万円代などで販売されていることがあります。

また、版画としては、少女の姿をひらがなに例えた作品があり、2005年に銅版画「ん」を制作し、2020年に銅版画「あ」を制作しています。こちらも大きな銅版画などは、徐々に高額査定が付いています。

まとめ

現代の美人画を描いているとも言われている山口藍について紹介しました。ふとんキャンバスや磁器や貝や木など様々な支持体に描いているのが特徴です。また、遊女の絵を描き続けていますが、かわいらしくも儚い少女を描いているのが特徴であり魅力です。

また、平面ではない様々な形の支持体を利用して描いているため、1点1点が貴重な作品となっているでしょう。

若くして海外でも個展などを多く行ってきたために、その少女たちの魅力も日本だけでなく、世界で人気です。

今、高く買取査定してもらえる会社を探すのも良い方法ですし、もっと高く売れる状況を待って売却をすることも可能です。

ぜひ、紹介した山口藍の魅力をよく知った上で、買取査定と売却について検討されることをおすすめします。

そして、買取査定と売却について悩まれる場合は、お気軽に弊社にお問い合わせください。

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