2024.01.24
宝石
2024.01.24
翡翠を買取して欲しいと思っている方もいるのではないでしょうか。そのような方は、お持ちの翡翠にどの程度の価値があるのか大変気になっていることでしょう。
翡翠を買取専門店に持ち込みすれば、お店に在籍している鑑定士が、どの程度の価値があるのか鑑定・査定し、買取価格を決定します。
果たして、翡翠はどのような方法で鑑定・査定されるのでしょうか。
この記事では、翡翠の鑑定方法を解説します。
気になる方は、ぜひ一読ください。
目次
独特の艶感や透明感があり、見る人々の心をぐっと引きつけるジュエリーと言えば、翡翠をあげることができます。
特別翡翠は、日本では馴染みが深く、2016年には日本鉱物科学会によって、日本の国石にも指定されています。
ダイヤモンドやルビーがいいという方もいるでしょう。実際問題、翡翠は、ダイヤモンドやルビーと比較して華やかな感じではないのかもしれません。しかしそこには、まるで日本文化を物語るような、奥ゆかしさや、気品さを感じとることができます。
さらに翡翠の魅力について語れば、翡翠には、心と身体のバランスを調整したり、邪悪から私達を遠ざけてくれるパワーがあり、お守りとして身につける方も多くいます。
翡翠の鑑定ポイントを知る前に知って欲しいことがあります。
それは、翡翠には、ジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)の分類があることです。
ジェダイトとは、半分以上のヒスイ輝石が含まれたものを指し、本翡翠とも呼ばれるジュエリーのことです。また、ジェダイトの中でも、とろみ感のあるツヤと、濃いエメラルドグリーンのモノは「琅玕(ろうかん)」と言い、特別、希少価値が高いとされています。
ネフライトは、ジェダイトの翡翠よりも硬度がなく、緑閃石と透閃石で構成されている石です。中国では、昔からネフライトに神聖な力が宿っていると考えられ、時代の権力者たちがネフライトを愛用し、身に着けていました。
日本視点で翡翠を見れば、翡翠とはジェダイトのことを言います。よってネフライトは、翡翠ではないという鑑定が度々なされます。
しかし、実際問題、ジェダイトとネフライトは見た目上良く似ているため、翡翠を買取鑑定してもらおうと思っているときにも注意が必要です。
ただし、ネフライトが買取してもらうことができないのかと言えば、それは違います。日本では翡翠と言えばジェダイトのことを言うのですが、中国目線で追えば、翡翠は、ネフライトなのです。
ネフライトも、知恵とやすらぎのシンボルである貴重な鉱物です。ネフライトは、別名哲学の石とも呼ばれています。思考力を高めたい人たちや癒されたいと思っている人たちにもおすすめです。
また、ネフライトの歴史も長く、1万年も昔には見つかっていたと言われています。時代時代の中で様々な王たちに愛されてきた魅力あるジュエリーがネフライトなのです。
買取してもらおうと思えば、やはり鑑定・査定額はネフライトよりもジェダイトの方が上です。それでも、お持ちのネフライトが想像している以上の価格で評価されることもあるかもしれません。
ネフライトの鑑定では、
・カラー
・透明度
・産地
などのポイントが見られています。
一方で、翡翠(ジェダイト)の鑑定ポイントは、
・カラット
と言われています。
お持ちの翡翠を買取専門店では、まずどの程度のカラットなのかを鑑定します。
カラット数が高ければ高いほど希少性があり、高額での買取を実現することができます。
特に翡翠の最高峰として知られている琅玕は、よりカラット数の違いが価格に大きく反映することになります。同じようなクオリティーの琅玕であっても、カラット数が違えば、数百万円単位の違いが出ることもあります。
ダイヤモンドなどジュエリーにとって付き物と言ってもいいものが、「カラット(Ct)」です。結婚指輪であったり、婚約指輪を選ぶときには、カラットを基準にしている方はとても多いことでしょう。
カラットとは、宝石の「重さ」を表している単位のことです。「1カラット:0.2g」で計算がされています。
カラットが増せば、正比例してジュエリーのサイズも大きくなり、それだけ希少価値が存在することになります。おのずと、購入するときも買取してもらうときにも価値は高くなります。
翡翠を鑑定・査定してもらうとき、鑑定士がチェックしているポイントは、カラーです。
翡翠は、グリーン以外にも、「白」、「黒」、「赤」、「ラベンダー」などと言った様々な色合いを楽しむことができます。
カラットが同じくらいの翡翠であっても、色合いによって、鑑定・査定価格が違ってくることもあらかじめ知っておきたいポイントです。
いろいろある中でもやはり多くの人たちが求めているカラーと言えばグリーンです。グリーンの翡翠は、いつの時代でも、安定した鑑定・査定額を期待することができます。
また、優しく上品な感じのラベンダーの翡翠であったり、他のカラーがいいという方のニーズもあるため、様々なカラーの翡翠が買取可能です。
さらに、翡翠は色むらが現れやすい石であるため、色合いが均一な翡翠ほど鑑定・査定額が高くなる傾向があります。また、着色加工がされている翡翠の場合価値はかなり下がってしまい、残念ながら査定価格がつかないこともあります。
加工処理も翡翠の鑑定・査定のポイントです。本来天然の翡翠は表面がザラザラとした感じで、ほとんどのものは光沢を感じられません。ですから、翡翠に光沢を出すため、研磨したり、ワックスを塗ったりなど処理を行って、表面を滑らかに整えているのです。
そこで、翡翠は処理の仕方によって、「A貨」、「B貨」、「C貨」の3種類に分類され、どの部類に当てはまるかによって翡翠の価値にも大きな違いが出てきます。
最もランク付けの高い「A貨」の翡翠は、表のザラつきを研磨、色なしのワックスを使用しツヤ出しをしています。この程度の加工処理での翡翠は、鑑定価値が下がることはなく、天然の状態に近いと鑑定・査定されています。
その他の翡翠の鑑定ポイントとして、透明度が挙げられます。お持ちの翡翠の透明度が高いほど、鑑定・査定額も高めです。
ハイクオリティーの翡翠には、石を透かして雑誌の字を読むことができるほどのクリアなものもあります。一般的に言えば、翡翠はカラーが濃いめのものほど、透明度が下がる傾向があります。
そのような事情があり、カラーが濃く、かつクリアな翡翠はかなり希少価値があり、鑑定・査定額も高いです。
翡翠は、現在、買取専門店に持ち込みすれば、高額で鑑定・査定してもらえる可能性が高くあります。
おおかた、翡翠の買取相場はSランクのモノであれば、
3ct 105,000円~
5ct 260,000円~
10ct 1,005,000円~
と言った高額取引がされています。
ただし、お持ちの翡翠がDランクと鑑定されれば、3ctでも12,000円程度の買取額である可能もあります。
また、Aランク(3ct)の相場は60,000円~、Bランク(3ct)のものは40,000円~、Cランク(3ct)のものは16,000円~となります。
たとえば、大粒の翡翠を、ある買取専門店では165,000円という高額で買取しています。
鑑定書はなしで、10ct前後の翡翠です。(プラス:テーパードカットのダイヤモンドが2.65ct)
翡翠の色合いも、グリーンが強く光輝いています。
また、翡翠のネックレストップ(翡翠 3.41ct/ダイヤモンド 0.18ct)は、125,000円という買取額でした。3.41ctの翡翠を使った、胸元で美しく映える大人の女性が求めているネックレストップです。不自然な光沢感もなく、色むらもそれ程目立たないため、高い買取額につなげることができました。
さらに翡翠の指輪は、25,000円の買取額でした。濃いエメラルドグリーンであり、かつ、美しいフォルムでカットされています。
翡翠をできるだけ高く鑑定してもらうために注意しなければならないのは以下のようなポイントです。
買取専門店で翡翠をできるだけ高く鑑定して欲しいと思えば、いいコンディションの翡翠を持ち込みすることです。見るからにわかる汚れがあれば、印象も悪くなります。鑑定する方も、専門家である前に人であるため、キレイな翡翠を持ち込みされた方がいい印象を与え高額買取につながりやすいです。
キレイな見栄えにするために、汚れが激しい場合、ぬるま湯に中性洗剤を入れ優しく洗うのも高額鑑定のための作戦の1つです。
逆に化学物質を使用してしまうことで、腐敗してしまう原因にもなるため注意が必要です。翡翠は壊れにくい特徴をもっているため、よっぽどの強い力を与えない限り、それほど気にする必要はありません。
そして、高額鑑定・査定して欲しいと思えば、鑑別書も準備したいです。鑑別書は、お持ちの翡翠のクオリティーを保証する上でとても大事な役割があります。鑑別書があると、鑑定士にもいい印象を与え、高額査定につなげることができます。
また、翡翠には、あれば付属品をつけることも大事です。箱であったり、袋を用意することで鑑定・査定額をプラスすることが可能です。
また、翡翠などジュエリーをまとめて売ると高額査定につなげることができます。
実際に、まとめ売りで価格がアップしたケースはたくさんあります。
宝石以外に、バッグやアクセサリーのブランドアイテムもあれば、全部一緒に持込して、買取額アップの交渉もしてみましょう。
いかがでしたでしょうか。今回は、翡翠の鑑定方法について解説しました。買取専門店で高く鑑定・査定してくれるのはジェダイトです。
お持ちのジェダイトが、グリーン、ランクが高いA貨、透明度が高いものであれは、かなり高額買取を期待することができるでしょう。
ただし、ネフライトも現在、需要が存在しているため、意欲的に買取業務を行っています。鑑定・査定について気になる方は、まずはお気軽にお問合せください。